わたしが考える介護の仕事は、生活の手助けをするだけでなく、利用者様の人生に寄り添い安心して生活できるようサポートすることです。

利用者様お一人おひとり、歩んできた道のりや考え方、病気や認知症の症状も異なる中、学生時代に出会った「音楽療法」がコミュニケーションを行う上で、とても活かされています。
音楽療法の時間や行事等で歌を歌ったり演奏すると、普段は無口だったり反応が見られない利用者様が歌を口ずさんだり、音楽に乗ってくれたり、笑ったり、涙を流してくださることがあります。そうやって音楽を通して感情を素直に表現する姿を見ると、演奏している私もつい嬉しくなります。そして演奏後、利用者様から「ありがとう」「助かったよ」と言われることに、何よりやりがいを感じます。

介護に関しては、入社してすぐの頃は、病気や認知症の影響でうまく話せない方とのコミュニケーションにとても苦労しました。そんな時、利用者様に少しでも寄り添えるよう、Yes・Noで答えてもらえれるようなお声掛けをしてみたり、自分なりに工夫する中で、だんだんと苦手意識を克服することができました。

スタッフ同士のコミュニケーション良好で、悩んだり困ったりしたときにアドバイスをもらったり、支えてもらったり、家族のような温かな雰囲気の中、のびのびと働かせて頂いています。

私は介護職員として利用者様の支援をはじめ、ご家族様やデイサービスなど外部との連携、労務管理などを行っております。一緒に働く職員は日々、どうしたら利用者様が豊かで楽しい日常生活を送っていただけるかを真剣に考え、取り組み、私自身もその実現に向けた施策を考えています。

私が介護職として働き始めた当初は、失敗することが多く先輩職員に迷惑をかけることもありましたが、そのたびに「時に優しく、時に厳しい」指導を受けることで着実に成長することができました。管理者に就任した際には「はじめての業務ばかりで、このままやっていけるだろうか？」という不安もありましたが、こうして楽しく勤務できていることは、職員同士のコミュニケーションが密にとれ、利用者様の笑顔が多くみられる明るい職場だからと思います。

これからも利用者様との会話を楽しみ、レクリエーションなどを通じて楽しい日々を送っていただけるよう取り組んで参ります。

わたし自身、3人の子供を育てながら、介護のお仕事をさせて頂いています。

子供が居るとどうしても、急にお休みを頂いたり、出産等で一時的に働けなくなる時期もありますが、そのような時でも職場が柔軟に対応してくれるので、子育てしながらでも安心して働くことが出来ています。
過去には年子で生まれた子供たちが同じ保育園に入所できず、送迎、行事と大変な時期もありましたが、職場の理解を得て、勤務時間調整してもらいながら、無事に乗り切ることができました。

忘れられないエピソードとして、出産で職場を離れたあと、久しぶりに仕事に復帰した時に、職員の皆さんが温かく迎えてくれたこと、そして、利用者の方々も私を覚えていて下さり 「お帰り！」と言ってもらえたことが、私にとって大きな励みになりました。

これからも利用者様からの言葉を励みに、相手の立場に立った、気持ちの良い介護を心掛けながら、寄り添い支えになれるような職員でありたいと思います。